2020年12月30日の論文を読んでみる。全米の99のセンターで、ワクチンの試験が行われ、30420人のボランティアの方が参加された。データをとるため、参加者の半分はワクチンを打っていないプラセボグループに属する。ワクチンを打っていないグループでは、30人が重症化し、1人が亡くなられたらしい。
一方、ワクチンを打ったグループでは、ワクチンの有効率は、94.1%である。ワクチンを打った後に、参加者の約50%で、倦怠感、筋肉痛、関節痛、頭痛などの中等度から重度の全身性副作用が認められた。これらの副作用は、ワクチン接種の約15時間後に始まり、ほとんどの参加者で2日目までに後遺症なしで解消したという。
「ほとんど」というのは、全員ではないという意味だから、完全なワクチンではないけれど、前進している。大変な実験だと思うので、がんばって欲しいね・・。
Efficacy and Safety of the mRNA-1273 SARS-CoV-2 Vaccine | NEJM