Amazonが「強い」理由は、いくつか考えられる。例えば:
① 目黒の本社のエレベータのデザインが、Amazonの段ボール箱の絵柄になっている。
② セミナールームに、火事や地震の際の避難方法の案内が、ひと際大きく表示されている。
③ お客様中心主義。
④ 新しい企画に「反対する」のにレポートを提出する必要がある。
それでも、Amazonの中国における市場占有率は、1%しかない。むしろ、淘宝網やJD.COMの方が活躍している。少し調べてみると、Amazonとの競争で、淘宝網が提唱したのが、「剣走偏鋒」という企画だそうである。
「剣走偏鋒」は、日本語だとヒットしないのだけれど、武道における剣士の柔軟な動きを示す言葉で、これまでのやり方にとらわれず、問題を解決して、並外れた勝利を見つけるための新しい方法という意味だそうである。もちろん、「剣走偏鋒」の本当のニュアンスは、中国の古典文学を幾つか読まないと、分からないかもしれないけれど、だいたい、そんな意味だと思う。
例えば、淘宝網では、商売を始める人にとって、店舗開設費用をゼロ円とし、「エンターテイメントマーケティング」という手法を用いて、Amazonよりも利益があるという環境を整えていったという。
JD.COMは、618セール(6月18日)というディスカウントデーをお祭りのように盛り上げることを始めた。JD.comでは、2020年のセールにおける取引額が、4兆円を超えたらしい。
「剣走偏鋒」について、もうちょっと調べてみようかな。