銅像の持っている本には、文字が書かれている。…

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銀座を歩いて抜けて八重洲にきた。銀座は、働いていた期間が一番長い場所のせいか、ここにくるとほっとする。銀座をフラフラと歩いて、八重洲ブックセンターの前にくると、二宮金次郎の銅像がたっていた。彼は、昔から、ここで本を読んでいるのだが、読んでいる本を後ろから、覗いたことは、なかった。

ニノキンの読んでいる本は、「大学」であることは、知っているのだが、なんと書いてあるのか、気になって、仕方がない。そこで、後ろに回り込んで、覗いてみると、何やら、ボロボロの本で、書いてある文字がよく見えない。

新しいやつを買え!

心の中で、そう叫んだ。茶色だし、汚れているし、表面もザラザラしているので、文字が見えない。覗く姿勢というか、角度が良くないのか、ニノキンの後ろに回り込んで、姿勢を調整してみるが、やはり良く見えない。

あまりウロウロしていると、奇怪な行動をする変な奴と思われそうなので、写真を撮って、後から解析してみることにした。

写真を見ると、全体は、分からないが、「興」、「仁」、「貧」という文字が読みとれた。ここまでくれば、あとはググればよい。ネットの解説によると:

「一家仁なれば、一国仁に興り、一家譲なれば、一国譲に興り、一人貪戻なれば、一国乱を作す」

だそうだ。

この意味は、仁を以て一家をおさめれば、国も仁になるし、謙で治めれば、また然り。貪となれば、国は乱れる、ということみたいだ。「譲」と「貪」(メモ:貪 ≠ 貧でした)の意味が、よくわからないけれど、なんとなくは、分かる。意識や行動は、伝搬して全体をつくる、ということだろうか。

やはり、新しいやつを買った方がいい、と思った。



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