知財研究(オフバランスシート資産)…

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「無形資産」と聞いて、最初に思い浮かぶものは、特許ではないけれど、特許は、形式的に無形資産として、認識ができるという利点がある。
 
先日の読書の続きで、200件の特許ポートフォリオに対して、1億ドルの融資をした会社が、コロナ関連企業を、特許侵害で訴えた事例がでていた。「コロナは、人類の問題なのだから、特許を使うなんて、けしからん!」という方もいるだろうけれど、他の利害や視点もある。
 
これらの200件、100億円の特許の価値について考えるとき、1件あたり、5000万円の価値というわけではなく、事業領域を守るポートフォリオとして、約100億円の価値があると考えるのが、素直だと思う。特許権の保護期間は、20年だから、年間に5億円程度の価格上乗せ分を見込むことができる市場があれば、100億円という金額は、高くない。
 
例えば、完全競争市場の場合、独占市場の25%以下に価格が低下する例をよく見る。40万円の商品は、10万円になる。この事業領域への参入を防ぐために、特許ポートフォリオが作られるとすると、うまく論理が繋がる。

ところで、内部で開発された無形資産は、オフバランスシートといって、会社の貸借対照表(バランスシート)には掲載されないらしい。例えば、Appleのロゴは、バランスシートにはでていない。外部から買ったもの、償却可能なもののみ、貸借対照表に記載される。
 
そういえば、20年ほど前だったか、特許法律事務所が、会計事務所を取り込む形態に変化しようという話があった。個人的には、その方がいいだろうと思ったけれど、利害や視点は、いろいろとあるから、今のところ、そんな風にはなっていない。きっと、遅くとも、100年もたてば、別の形態に変わっているだろう。
 
もっとも、会計士ではなくても、簡単な計算ができる人は、たくさんいる。わりと使える管理知財評価を考えたら、知りたいというニーズは、あるのかもしれない。




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