「Google Trend」は、よく使うサイトで、検索されるキーワードの回数を示している。検索された数が多いほど、知らない人が、興味を持っていると言える。誰でも知っていれば、検索の必要はない。だから、検索数が少ないからといって、流行っていないとは限らないが、実際には、数多く検索されるなら、流行っているといっていい。
「特許」というと、「ビジネスモデル特許」の話や、「青色発光ダイオード」、「フランク三浦」(商標)などが、思い浮かぶ。最近でも、大きな知財訴訟やバックグラウンドでの交渉は、行われているが、全体としては、Googleでの「特許」の検索回数は、減少しているようだ。
何かが減れば、何かが増えるもの。
それでは、どんなキーワードが、「特許」とは逆相関で、増えているだろうか? ちょっと気になるので調べてみる。
例えば、「転職」。このキーワードは、「特許」のキーワードとは、逆の動きをする。或いは、「飛行機」。このキーワードも増加している。もちろん、「台湾」、「ハワイ」などの海外へ出ていく方向のキーワードも増加傾向にある。そういえば、「転職」というキーワードも、「内から外」へ向いたキーワードである。日本企業も、「内から外」について、以前よりも、考えていることが、増えていると思う。
「特許」と同じような傾向を示すキーワードはないだろうか?
ズバリ「出版」である。「出版」は「特許」と同じようなグラフになる。「出版」の場合は、デジタル化に先んじて乗ったところは、予想以上に、うまく行っている例もあると思うけれど、時代に出遅れたところは、そうでもないと思う。尤も、「出版」と言っても、千差万別なので、1つのキーワードや傾向だけで、全体を括ってザックリ考えるのは、よくないかもしれないし、「特許」というキーワードも、また然り。
ただ、「出版の未来」について考える時、「出版」ができた頃は、動画や「Youtube」、インターネットは無かったが、それらが、現在のキーワードのグラフの原因となっていることは、個人的には疑いがない。
一方、「知財の未来」について考える時、新しいものと言えば、例えば「人工知能」や「ブロックチェーン」で、米国では、開発を始めている法律事務所もある。
一方のキーワードが下降していても、上昇キーワードと組み合わせると、全体としては、プラスになるから、キーワードが下降している時は、何か強い上昇気流のようなものを取り込むことが、求められる時代になってきている気がする。