明治時代の初等教育(童蒙初学:1873年頃)@読書…

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「煙草は養生に害あり。勉強は健康より生り、健康は養生より来る。養生は食物と飲料を選ぶ。・・・朝5時に起きて、夜は10時に臥す。働く時は労を厭わず、食するときは、飽くを求めず。
 
賢き人には事を習い、愚かなる人には物を教ふ。知らぬ事は、知りたる人に問ふを恥じず、覚し芸は、覚えぬ者に教うるを厭わず。
 
急に走るときは、速けれども、躓くこと有り。緩く歩むときは遅けれども、疲るること少なし。無益の物は、珍しと雖も、弄ぶべからず。有用の品、賤しと雖も、棄てるべからず。」
 
これは、「童蒙初学」という明治の初等教育の教科書の一節です。
  
これが教科書だとすると、素朴ながら、この国は発展するのだろうなという雰囲気を感じます。ただ、現代人は、江戸や明治時代の原書は、ほとんど読めません。平仮名のフォントが大きく違うからです。江戸時代や明治時代の平仮名は、まるでミミズのように、ぐにゃぐにゃとしています。このような江戸から明治にかけての原書が読みたくなったので、少し「くずし字」を勉強してみることにしました。

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今日は、明治時代の人は知っていた素朴なこと、現代では知らないこともあると思いました。
 
Q:さて、上記の明治の教科書によると、「運動」は何のためにすると書いてあったでしょう?
 
A:気を散じ、体を養うためにする。
 
のだそうです。「気を散じる」って、たぶん「ストレスを吐き出すこと」だと思います。明治時代人は、だから運動は必要であると、考えていたということなのでしょうね・・・。
 
まだまだ、知らないことばかり。明治時代人に学んで、軽く散歩でもしようかな。




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