「危機に立つ欧州」(1938年)を読む(少し要約してみる)。…

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これは「ナチ化を防ぐ戦い」であり「ヒトラーはユダヤ人だ」というロシア外相の発言を受けて、イスラエル外務大臣が、Twitterで激怒したというので、当時のドイツに関する東京朝日新聞の本を読んでみました。

「・・・欧州列国の重囲をうけて政治的孤立に於かれたドイツは、自給自足経済計画の完成へ邁進することとなった。ゲツベルス宣伝相は、「満腹よりも大砲が大事だ!」、「衣食よりも名誉と自由を獲得せよ」と民衆に呼びかけて、ドイツ民族の覇業達成をほのめかしている。

ヒトラーは、「計画」という言葉を繰り返して発表し、ドイツ国民の福音である如く香わせるが、この計画の中身は、ナチス党大会まで、公表されなかった。

この4カ年計画は、「経済計画」と言ったが、公開された中身は、端的には「軍事的」なものであり、国家の人的・物的資源の総動員計画であった。この計画では、外国製品の国内代替品の発明も奨励した。

・・・総動員により準備した軍備と武器が利用されなければ、国民の貧窮も疲労も救いえない。強大な軍備が、物を言ってこそ、宣伝相の「満腹よりも大砲が大事だ!」という発言の謎が解けるのである。

空腹な国民は、「祖国愛」、「大ドイツ主義」の原料に、ドイツ民族の偉業達成というような「黄金境」を薬味とした精神的料理によって養われ、満足されようとしている。

ナチスは、不満と反感を、強力な恐喝によって弾圧し続けた。今日のドイツは、ナチス政治によって完全に統一され、完全に軍国主義化されてから、今後も「大ドイツ主義」を掲げて、欧州における覇業の樹立に邁進することは、火を見るより明らかである。

ヒトラーは、オーストリアの軍事的合併策に乗り出すが、一度は失敗に終わる。そこで、ヒトラーは、方法を改め、オーストリアの独立を謳いつつ、ナチス党員を、オーストリア内に編入させ、ドイツ人とオーストリア人が、同一の民族に属するという宣言を出させ、大ドイツ主義の傘下に、オーストリアが実効的に立つこととなる。」

なんだか、時代が変わっても、人の本質や行動パターンが、変わるわけではないし、ヒトラーが特別だったわけでも、なさそうな気がしました。

出典:
①国会図書館のリンク
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1261454

②イスラエル外務大臣のTwitter


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